名探偵コナン 歴代映画感想①
名探偵コナン映画感想
第1作〜第10作
微ネタバレ含む個人的感想です。問題がありましたら削除致します。
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第1作
時計じかけの摩天楼
(とけいじかけのまてんろう)
公開:97/04/19
総合:★★★★☆ / 恋愛映画
(推理2 / 恋愛5 / アクション2)
第1作目の記念すべき映画。物語の根幹でもある新一(コナン)と蘭の二人の恋愛をただただ楽しむ映画。
被疑者(容疑者)たるオリジナルキャラクターが二名しか登場しない&オリキャラのひとりの名前がとある捩りになっており推理要素は薄いが、犯人からの挑戦を辿ったり犯人の動機を推理(?)したりと小さな起伏がいくつかある。
多少の古臭さは感じるものの、淡々としていてシンプルだが起承転結のあるストーリー、登場人物の少なさ、原作からみて二次創作としてのズレの少なさ…「名探偵コナン」を知らない人にも勧めやすい入りやすい完成された映画。
最後のシーンでコナンからの疑問に答える蘭姉ちゃんの答え、笑顔がヒロイン史上100点満点。大満足。
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第2作
(じゅうよんばんめのたーげっと)
公開:98/04/18
総合:★★★★★ / 全年齢ベスト映画
(推理4/ 恋愛3/ アクション3)
1作目の恋愛要素の強さとはうって変わり、本来の少年誌ジュブナイルミステリーのわかりやすいストーリー(名前順に狙われていく)、かつ大人向けな人間関係の綻びの描写(毛利家の別居理由、思春期蘭の親への不信感や戸惑い)等、幅広い年代で楽しめる。面白い設定(名前順)の連続殺人(未遂含む)は毎週の30分テレビアニメではできないミステリーアニメとして「丁度良い」作品。
体の小さくなったコナンが身体的不利の中どう戦う(身体を張る)のか…原作ではその点が阿笠博士の道具だが、映画ではスケールの大きくなったストーリーにより文字通り身体を張っている(ハワ親)。近年アクション要素が強くなったと言われているが初期からその傾向はあったと言える。
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第3作
世紀末の魔術師
(せいきまつのまじゅつし)
公開:99/04/17
総合:★★★★☆ /
(推理3 / 恋愛3/ アクション3)
映画公開当時、原作「命がけの復活」シリーズが連載(原作25、26巻)。コナンの正体を蘭が疑うという似た展開(正体を疑う話は度々ある)。また、キッドがコナンの正体を新一と認識したのが本作から。その後の映画でも正体がバレている描写であるが原作では明言されておらず正体を知っているのか不明。
公開当時は未解明だった海外史実に独自解釈を加えたストーリー軸、実在した人物が深く関わっているがその後とある世紀の大発見があり設定とは矛盾が生じた(あくまでコナンの「推測」なので矛盾とも正解とも言えない)。またシリーズを通して年代は変わらず季節だけがループ(所謂サザエさん方式)しているが、本作の年代はタイトルにもあるように公開時の20世紀末となっている。
前半が大阪、中盤が豪華客船、後半が古城とわかりやすく構成が整理されている印象。ストーリーもさる事ながら原作寄りの美麗な絵柄により人気の高い映画。オリジナルキャラクターたちもキャラデザが良い、めちゃめちゃ顔が良い。サントラも素晴らしく、当時テレビアニメにも度々流用された(意外と映画オリジナルサントラをテレビアニメに使うことはあまりない)。
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第4作
瞳の中の暗殺者
(ひとみのなかのあんさつしゃ)
公開:00/04/22
総合:★★★★★ / 王道恋愛映画
(推理5 / 恋愛5 / アクション2)
王道中の王道。100点満点。コナン映画は派手なアクションで誤魔化す必要なかったんだ!これだよ!
刑事ドラマのような闇深そうな事件 + 王道ラブストーリー = コナン映画
これを最適解としよう!
そして最後!ヒロイン蘭姉ちゃんはやっぱり最強でなくちゃ!
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第5作
(てんごくへのかうんとだうん)
公開:01/04/21
総合:★★★☆☆ /
(推理3 / 恋愛2 / アクション4)
黒の組織が初登場し元組織の一員灰原哀(宮野志保)にスポットを当て、全編に渡って少年探偵団が活躍するストーリー。この頃の灰原のまだ小学生に馴染めてないダークヒロイン感、クールヒロイン感が良い方面に働いており、今では感じられない感情で観ることができる。近年の灰原はキャラがブレブレ…この頃の灰原を返して。
度々人気投票等でトップ5に入るほど人気がある。個人的にも総合評価が平均的な優等生映画。
推理要素は多くなく後半の怒涛の展開に映像的に楽しめる。黒の組織、新キャラ灰原、「名探偵コナン」の大軸となるストーリーを改めて示した子供にもわかりやすい全年齢映画。
度々「犯人の動機がクソ」と、この映画に限らず見かける感想だが殺人犯の思考は理解できなくていいのだ。いいのだ、それで。
※本来アニメや映画は原作を越してはいけないパラレルワールド前提であるがストーリーの構成上宮野明美のマンションの話や第1作の犯人の名前が出てきたり等原作にない設定があるので割とパラレル色が強い。
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第6作
ベイカー街の亡霊
(べいかーすとりーとのぼうれい)
公開:02/04/20
総合:★★★☆☆ /
(推理2 / 恋愛2 / アクション2)
この感想を書くのに初めてこの映画のwiki項を見てやはり当時特殊だったんだなと。確実に他の作品(21年現在)とは一線を画している。良くも悪くも印象的である。
所謂「倒叙ミステリー」。別段倒叙には真新しさはないがコナンにおいて、しかも映画で。序盤に…いいの!?
現実世界とゲームの世界、二つの世界で進んでいく話にワクワク…はするが、全体的に暗い。内容的にも映像的にも。真っ暗。
キャラクター描写において解釈違い(二次創作感)がこの映画の賛否の焦点である。私も否寄り。それ以外では良く作り込まれた作品ではあると思う。
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第7作
迷宮の十字路
(めいきゅうのくろすろーど)
公開:03/4/
総合:★★★★☆ / 聖地巡り映画
(推理4 / 恋愛4 / アクション2)
服部平次がメイン。彼の幼馴染の遠山和葉との映画。人気投票でトップ5に入る、主題歌ともに人気が高い。
京都旅行で聖地巡礼できるのもポイント。
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第8作
銀翼の奇術師
(ぎんよくのまじしゃん)
公開:04/4/17
総合:★★★☆☆ /
(推理4 / 恋愛4 / アクション3)
※映画シリーズ初テロップ「この作品はフィクションです」
そう、フィクションなのだ!
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第9作
水平線上の陰謀
(すいへいせんじょうのすとらてじー)
公開:05/4/
総合:★★★☆☆ /
(推理4 / 恋愛3 / アクション2)
共犯ではなく犯人が二人いるっていいよね。
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第10作
探偵たちの鎮魂歌
(たんていたちのれくいえむ)
公開:06/4/15
総合:★★★☆☆ / キャラクター映画
(推理4 / 恋愛1 / アクション1)
第10作目記念とのことでビジュアルポスターにメイン・サブレギュラー(主要な話に関わった人物等)が描かれたが登場しないキャラ多数。キャッチコピーにも「オールキャラ登場!」「さよなら、コナン」と、若干の予告詐欺が話題に。
服部平次と白馬探はこの作品で初めて出会った形になっているが、公開直前に本誌にて二人が初めて対面する話(原作54、55巻「探偵甲子園」)が描かれており違う世界線。ただしこの映画の白馬はキッドの変装で原作「探偵甲子園」で服部と白馬が初対面であることに変わりはない。
推理メインなキャラクター映画。「コナンの正体が得体の知れない犯人が知っている!?」と、ここは推理のしようがないので終盤までコナンと一緒にドキドキする。今までになかった設定ではある。
推理メインであるが「オールキャラ出演」なのでわらわらと無意味なキャラクター達故に、大元の事件に集中し辛く予想外に動きのないつまらない映画の印象。
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